火災が発生したときは、目で煙や炎をみたり、鼻で焦げ臭いにおいを感じたり、耳でぱちぱちという音を感じたり・・・と五感によって気づくことがほとんどだと思います。しかし、それだけでは、就寝中や仕切られた部屋などで物事に集中している時などには、火災に気づくのが遅れてしまいます。
そこで、家庭内での火災の発生をいち早くキャッチし、知らせてくれるのが、住宅用火災警報器です。
住宅用火災警報器は、火災により発生する煙を感知し、音や音声により警報を発して火災の発生を知らせてくれる機器です。
通常は、感知部と警報部が一つの機器の内部に包含されていますので、機器本体を天井や壁に設置するだけで、機能を発揮します。
消防法令では、日本の住宅環境を踏まえて適切に機能が発揮されるよう、住宅用火災警報器の技術上の規格が定められていますので、火災の発生を感知して警報を発するための基本的な性能(煙の感知性能や警報音の大きさなど)はどの製品もほぼ同じと考えていただいて結構です。
最近では、設置した部屋から離れた別の部屋で出火した場合でも、警報音が鳴る連動型の住宅用火災警報器や高齢者や目や耳の不自由な方には音や光を発する補助警報装置を併設した住宅用火災警報器、さらには煙と一酸化炭素を検知して警報する機能をもつ住宅用火災警報器も登場しています。
このように、さまざまな機能を持つ住宅用火災警報器が新たに設計・販売されているため、安全性の向上が期待されています。
●取付けが義務付けられている所
●取付けをおすすめする所
7m2(四畳半)以上の居室が5以上ある階には、廊下に火災警報器の設置が必要です。
壁取り付けの場合
天井から15~50cm以内に住宅用火災警報器が来るようにします。
天井取り付けの場合
住宅用火災警報器の中心を壁から60cm以上離します。
はりなどがある場合の取り付けは
住宅用火災警報器の中心をはりから60cm以上離します。
エアコンなどの
吹き出し口付近の取り付けは
換気扇やエアコンなどの吹き出し口から1.5m以上離します。
出典元 一般社団法人 日本火災報知機工業会
<煙式(光電式)> 寝室・階段室・台所など
煙が住宅用火災警報器に入ると音や音声で火災の発生を知らせます。
※消防法令で寝室や階段室に設置が義務付けられているのは煙を感知する(煙式)住宅用火災警報器です。
<熱式(定温式)> 台所・車庫など
住宅用火災警報器の周辺温度が一定の温度に達すると音や音声で火災の発生を知らせます。
※台所や車庫などで、大量の煙や湯気が対流する場所等に適しています。
住宅用火災警報器が適切に機能するためには維持管理が重要です。「いざ」というときに住宅用火災警報器がきちんと作動するよう、日頃から点検とお手入れをしておきましょう。
10年を目安に本体の交換をしましょう。
出典元 一般社団法人 日本火災報知機工業会
平成26年4月1日から、住宅用火災警報器の「鑑定制度」が国家検定の「検定制度」に変わりました。それに伴い、表示される証票も従来の「鑑定合格証票(NSマーク)から「検定合格証票」に変更となっています。
「鑑定合格証票(NSマーク)」の商品は、平成31年3月31日までは販売や設置工事が可能ですが、それ以降は販売も設置工事も行うことはできなくなりました。
出典元 一般社団法人 日本火災報知機工業会